今大注目の災害に強いログハウス!その耐震性と耐火性を解説

日本では常に地震との戦いが続いています。地震は多くの建物に被害をもたらし、生活を一瞬で奪う恐ろしい災害です。日本で生活していく以上、この地震への関心は必然的なものになるでしょう。
そんな中、過去の地震災害の中でもログハウスの倒壊事例は極端に少なく、その圧倒的な耐震性が今非常に注目されてきています。
今回はそんなログハウスと地震について解説していきます。
ログハウスの耐震性実験
前述した圧倒的な耐震性を誇るログハウスですが、科学的にもそれは証明されています。
実際に行われた耐震性実験についてまとめていきます。
日本最大級の振動実験でログハウスはどうなるのか?
日本ログハウス協会は国土交通省の指導を受けログハウスの強さを証明するために振動実験を行いました。
場所はつくば市にある土木研究所。
日本でも最大級の3次元大型振動台があるこの実験施設では過去にも様々な実験が行われており、地震研究といえばといった場所でもあります。
この実験ではマシンカットされた角型のログ材20段の2階建のログハウスが用いられました。

このログハウスにはマグニチュード7.3の地震と同様の振動が加えられました。
これは過去の兵庫県南部地震震度6を再現したものです。
一般的に定められる「大地震」の定義の1.5倍〜2倍ほどの強さです。
そんな振動を与え続けた実験終了後、このログハウスには特に目立った損傷はなく、一部乾燥収縮で細かな亀裂があったところが開いたようですが、構造的にはなんら問題のない状態が確認されました。
これで倒壊しないということは、この実験に用いた工法でのログハウスは耐震安全性が最高ランクの耐震等級3を十分に満たしていることになります。
なぜログハウスは地震に強い!?
地震は縦揺れと横揺れの力によって建物を大きくねじるように力が加わります。 ログハウスでは他の工法よりも多くの太い木材を交互に横積みし、 ログ同士を鋼製のダボで接合することで倒壊することのないような安全性の高い建物になっています。 さらに変形し、しなることで地震力をうまく吸収するため、特別な装置なしで大きな耐震効果が得られるのです。
更に振動の強度をあげた先ほどの1.5倍の振動にも倒壊の危険性は全く見られない状況でした。
揺れだけではない!?地震における二次災害にもログハウスが強いワケ。
揺れにおける実験をまとめてきましたが、地震でたとえ建物が崩れなかったとしても次に怖いのが二次災害です。ログハウスは震災時に発生しうる二次災害に対してもその優秀さを遺憾無く発揮してくれます。
火災にも強い!?ログハウスの耐火性とは
地震の二次災害で怖いのが、火災です。木は燃えやすい。
当然ログハウスも燃えやすく火事に弱いと思っている方が多いと思います。
実際のところ、その真逆で、ログ材は燃え広がりにくい材料です。
これを証明するために燃焼実験も行われました。
燃焼室で火をつけられたログ材は表面は燃えていますが、その表面が炭化することで今度は強い防火性能を発揮するようになります。

一気に燃え広がることのないログハウスは、燃え広がることを抑え、余裕をもって消火や避難ができる優れた防火性能を持った建物なのです。
まとめ〜ログハウスの魅力と将来性〜

長い歴史の中、ログハウスは様々な知恵を積み重ねて完成されてきました。
自然のリズムに調和し、人の心を癒す効果をもたらす面もあり、
優れた断熱性能や湿度調整作用など様々な特徴を持ちながら、地震や火事などの災害に強さを見せるログハウス。
人に優しい健康住宅というだけではない、強いパワーを秘めた高品質住宅といえます。
能登半島地震におけるマルアサ工房の取り組み

能登半島では多くの家屋が倒壊し、生活を奪われた方々がおり、長期に渡り避難所の不足も言われてきていました。
そんな中、石川県と災害協定を結ぶ日本ログハウス協会の打診を受け、マルアサ工房も「ログハウス仮設住宅」の建設に携わりました。
これまで述べてきた耐震性などの部分はもちろん震災にあわれた方々の精神的な面でもログハウスが頼りにされたことを嬉しく思います。
まだまだ苦しむ被災者の方々の思いも受け、今後の日本における震災で苦しむ方が一人でも減らせるよう。ログハウスメーカーとして日々尽力していきたいと思います。
※マルアサ工房のログハウスは本記事にあるログハウスのスペックに基づいて作られております。
ログハウスのことでお困りのことがあればぜひお気軽にお問い合わせください。